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日本財団による「Hero's award」で、昨年12月に賞金300万円を獲得した一般社団法人ヤマガタアスリートラボ(池田めぐみ理事長、高畠町時沢)は、アスリートの力で社会の課題を解決していく取り組みを行っています。その一環として、5月23日と24日の両日、スピードスケート、ソフト、ラグビー、競泳、フットサル、陸上3段飛び、フェンシングのアスリート9名が参加する「農・里山・コンディショニングでウェルビーイング」というイベントを高畠町と米沢市で開催しました。
5月23日は約70名が参加して高畠町での田植え体験、5月24日朝9時半からは約50名が参加して、米沢市南原にある里山ビジョンハウスで、里山ソムリエ®️として活動する黒田三佳さんから里山での学びと体験を行いました。
黒田さんは、平成13年に東京から米沢へ移住し、現在、自宅の裏に2,000坪あまりの森を整備して、里山の利活用を図っています。黒田さんは参加者を前に、里山の魅力、新しいライフスタイル、森の循環、この地域の課題などについて述べました。
米沢市での最近の課題はクマの頻繁な出現です。昔からクマは狩猟により食料として、また毛皮も飾りや敷物として、胃は漢方薬として珍重されてきました。昨今は、人口減少により森が放置されていることや、温暖化により森のブナの実が少ないこと、クマが人里で餌が得られることを学習したことなどの推定原因から、これまでの人間とクマの関係性や住み分けにも変化が起きています。
黒田さんはこのほど、新たに1,000坪を超える森を増やしましたが、この日、参加者からカヤやイタドリといった植物、木を取り除いてもらうなどの森の整備に協力頂きました。
またバングラデッシュ人から頂いた独特のスパイスと、熊肉をカレーにして食べ、クマとの共存を考えてもらうことを企画しました。カレーの鍋は、森の木を割って薪にした燃料を使いました。「熊肉」は、牛肉を思わせるとても柔らかさと味わいがあり、大人気となっていました。
この日は、アスリートとしてやってきたパフォーマンスを、しっかりと暮らしの中で活かし、繋げていけるという実践的な活動を私たちに紹介してくれました。黒田さんは、「やることは100%でなくても、里山での生活や熊との共生など、最前線で生きる人たちのあり方を勇気づけるものになっていければ嬉しいと思います。」と述べています。