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米沢市の伝統野菜「雪菜レシピ集」発行、消費拡大に向けて

1 米沢ブランド推進協議会(事務局 米沢市産業部農政課)は、令和7年1月7日、米沢市の伝統野菜である雪菜の販売促進を目的に、雪菜の歴史や栽培方法、食べ方等をまとめた「雪菜レシピ集」を発行した。
 雪菜は、アブラナ科の葉菜、米沢市上長井地区で古くから栽培されてきた在来野菜で、雪の中で成長するという他に類を見ない野菜として知られる。
  栽培方法は、降雪前にほ場に育った雪菜を収穫し並べ、その周囲に稲わらと土で囲い、積雪後に40日ほど貯蔵してから掘り起こし、花茎(とう)と花茎周囲の葉柄を食する。花茎は20センチ程度に伸びるが、雪で覆われた暗闇の中で自分の葉を栄養源として成長するため、収穫量は1/3〜1/4まで減ってしまう。出荷期は12月末から1月末までのシロト(白とう:茎の色が黄白色)、1月中旬から2月末までのアオト(青とう:緑がかった色)があり、シロトの方が柔らかく風味がある。冬季間の労働が大変であり大量生産ができず、流通量は多くないが消費者からの食味の評価は高い。
 雪菜は、米沢の気候風土に合った冬の食べ物で、雪の中から掘り出す雪菜の収穫はまるで宝探しのよう。本冊子は、 A4版本文26ページからなり、宝探し1が「雪菜の歴史・特性を掘り起こす」、宝探し2が「雪菜の美味しい食べ方を掘り起こす」、宝探し3が「雪菜の魅力を掘り起こす」の3部構成になっている。 
 歴史では、雪菜のルーツや雪菜の生産を守り伝承していくために、平成7年「米沢市上長井雪菜生産組合」が設立されたほか、平成14年、「雪菜」、「雪菜ふすべ漬」の商標登録を取得したことなどが触れられている。宝探し2では食べ方を紹介し、さっと湯通しするという意味の「ふすべ(る)」から、名前がついた「ふすべ漬け」、米沢の正月料理の定番である「雪菜の冷や汁」のほか、雪菜アレンジレシピとして、現代的な食べ方を18種類ほど紹介している。
 宝探し3では、山形大学農学部教授の江頭宏昌氏、アル・ケッチァーノ(鶴岡市)のオーナーシェフである奥田政行氏、味どころ ふる山(米沢市)店主の古山裕喜氏が、雪菜の魅力、雪菜との出会い、雪菜の素晴らしさを紹介するコラムとなっている。
  今回発行されたレシピ集は、先人から受け継いできた伝統を子孫につないでいきたいという思いに溢れている。米沢市内の公共機関及び商業施設(教育機関、図書館、コミセン、道の駅など)に配布している。(非売品)