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ブラックバス魚粉肥料で栽培したトマトの試食会(白鷹町)



 白鷹町中山地区でビニールハウスでトマトを栽培している農家、「やさい畑 i-make」の土屋明美さんは、ブラックバス魚粉肥料で栽培したトマトがこのほど完熟したことから、7月18日、白鷹町中央公民館を会場に試食会を開催しました。  
 ブラックバスは北米原産の外来魚で、日本各地の湖沼、河川に生息し、最上川では鮎の稚魚が食べられてしまい、漁獲量が減少、生態系に大きな影響を与える厄介者として考えられてきました。そこで、釣り上げたブラックバスの内臓を取り除いたものを乾燥粉砕し、魚粉肥料として活用しようという取り組みがあり、友人に勧められた土屋さんは今年4月に初めて2キログラムを畑に撒いて使用しました。
 当日は、ブラックバス魚粉肥料を活用した栽培を研究している鶴岡工業高等専門学校や山形県立置賜農業高校の先生や生徒、土屋さんの畑でトマトの苗植えを手伝ってくれた友人ら15名が参加しました。
 はじめに土屋さんは、ハリやツヤ、風味などを比較するために、魚粉肥料を使用して栽培したものと、していない通常の栽培で生育したトマトを用意し、見比べたのちに、カットして一皿に小分けして参加者に食べてもらいました。
 ハリやツヤに関しては、見た目では判断がつかないものの、風味では魚粉肥料を使用して栽培したトマトは、通常の栽培のものよりも甘みがあるというのが参加者の大方の感想でした。
 次に、鶴岡工業高等専門学校教育研究技術支援センター技術長の伊藤眞子さんが、試験機材を持ち込み、甘みを判断する上での判断基準となるグルタミン酸濃度を測定しました。魚粉肥料を使用して栽培したものと、していない通常の栽培で生育したトマトをつぶして果汁を採取し、それに試薬を加えて、色が変化するかを観察しました。その結果、魚粉肥料を使用して栽培した2検体の一つが、通常の栽培(1検体)のものよりグルタミン酸濃度が高いという結果が出ました。ただ、有意差があるかどうかは、もっとサンプル数を増やす必要があるということでした。
 その後、意見交換会が行われました。参加者からは、「ブラックバス魚粉肥料を活用した栽培でのトマトをどのようなストーリーをつくり、消費者に知ってもらい、付加価値をつけていくかが課題」など、様々な意見が出されました。
 土屋さんのビニールハウスは、1反歩の広さがあり、1500本の大玉トマトの苗を植えています。今年はブラックバス魚粉肥料で栽培したトマトの苗木を200本ほど植え、今後、販売でPRしていきたいとしています。厄介者だったブラックバスが、農業の分野で有効活用されることで、新しい可能性が生まれてきました。