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平成元年に上杉家から米沢市に寄贈され、現在、米沢市上杉博物館で保管、展示されている国宝「上杉本洛中洛外図屏風」が修理のために7月8日、搬出作業がおこなわれました。
この上杉本洛中洛外図屏風は、狩野派の絵師狩野永徳の作で、六曲二双で構成され、戦国時代、織田信長から上杉謙信に贈られたものです。洛中洛外図屏風は、国内にはいくつかありますが、上杉本と言われるこの屏風は、作品の内容、保存状態などが最高のものとされています。すでに前回の修理から20年以上となり、経年による傷みが目立ってきました。修理は文化財修理を手掛ける株式会社半田九清堂(東京都渋谷区上原)がおこないます。
作業は、上杉博物館のバックヤードでおこなわれ、半田九清堂の宇和川史彦技師長がライトを当てて、表面の状態を点検し、上杉博物館学芸員と修理が必要な箇所の確認を行いました。次に日本通運の業者が慎重に梱包作業を行いました。続いて、別の六曲の屏風がもちこまれ、同様の作業をくりかえしました。最後に、梱包された「上杉本洛中洛外図屏風」二箱が大型トラックにつめこまれ、搬出作業が終了しました。
修理に要する金額は650万円で、半分をガバメントクラウドファンディング支援を受け、残りの半分の300万円を一般による募金を募ることにしています。募金した人には、上杉博物館で販売している商品などがノベルティグッズとして贈呈されることになっています。
修理は今年12月までかかる予定で、修理された「上杉本洛中洛外図屏風」は、来年開館25周年を迎える米沢市上杉博物館(伝国の杜)の目玉展示として来春に展示される予定となっています。