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外国人13名の研修団、米沢の伝統文化「原方刺し子」を学ぶ




 日本の伝統文化を学ぶため来日した米国研修団一行が、5月18日、米沢市を訪れ、草木染め、原方刺し子などワークショップに参加したり、企業見学などを行いました。主催したのは、米国カリフォルニア州バークレーにある公益財団法人ワールド絞り交流基金で、一行は米国人を中心に、英国人、インド人を含む13名からなり、最高齢は82歳の女性が参加しました。
 同基金は、日本人のワダ・ヨシコさんが2年前にバークレーに設立した団体で、ワダさんはこれまで日本の伝統文化である絞りを60年以上、世界中でワークショップや、英語での著作物の発行、毎年日本へのツアーを企画して普及に努めてきました。
 一行は、5月11日に来日し、東京で草木染めのワークショップやカゴ作りを手始めに研修をスタートし、山形県では寒河江市のニット製造企業である佐藤繊維株式会社や、山辺町にあるオリエンタルカーペット株式会社の工場見学を行いました。続いて米沢市に移動し、山岸草木工芸株式会社で草木染めや、笹野一刀彫り、紅花を使ったスカーフの製作、紙布製作の玉虫工房などを訪問しました。
 さらに5月19日には、置賜総合文化センターを会場に「原方刺し子」のワークショップに参加しました。当日は「米沢さし子の会」(横山妙会長)の会員が指導に当たりました。同会は原方刺し子の第一人者である遠藤きよ子さんの元で学んだ人たちが集まり、令和7年4月に設立された会です。
 はじめに、横山妙会長が同会設立の経緯などを説明し、指導する会員が自己紹介を行いました。次に研修団の参加者が、出身地やこれまでの仕事の経歴などを自己紹介してから、早速、コースター作りのワークショップがスタートしました。大きなサンプルを用いて針の通し方を説明し、次に実際に10センチ四方の生地に、糸を通した針を生地の上と下から交互に通すことで、原方刺し子の文様が浮かび上がってきました。
 原方刺し子は、江戸時代、米沢藩士の家で伝統的に行われてきたもので、遠藤きよ子さんが独自の世界を編み出し、世界に向けて発信してきました。研修団員の中には、スイスイと針を通して手慣れた様子で製作に当たる人もいて、原方刺し子の持つ素朴な味わいを感じ、味わっているようでした。同基金は、今年10月にも18名からなる研修団のツアーを企画して来日する予定となっています。