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雲井龍雄顕彰会、小学生の雲井龍雄感想文コンクール表彰式

 NPO法人雲井龍雄顕彰会(横山昭子理事長)が主催する「雲井龍雄感想文表彰式」が5月31日、米沢市城南5丁目にある常安寺で開催された。

5 同法人は、雲井龍雄像の建立を目的に組織されたが、銅像建立後も雲井龍雄を市民に知ってほしいと種々の活動を継続している。米沢市が行っている令和6年度協働提案事業に提案し採択されたのが、冊子『雲井龍雄の世界』の作成。500部作成し、米沢市教育委員会と米沢市内の小・中学校、及び置賜管内にある全高校に配布した。
(写真上左=冊子『雲井龍雄の世界』、写真上右=雲井龍雄キャラクターファイル)

 また同時に、米沢市内の小学校4年から6年生約3千名に対して、郷土の歴史を知る機会として雲井龍雄キャラクターファイル(同法人のオリジナル)を配布した。このファイルには、QRコードが印刷されており、アクセスすると「5分で分かる雲井龍雄」という紹介動画を見ることができる仕組みとなっている。同法人は、その動画を見て感想文コンクールを行うことにした。
3 令和7年3月、この動画を観ての感想文を募集したところ、小学校4年生から6年生まで8点が集まった。字数は自由。審査の結果、最優秀賞に各学年から1名と他の応募には優秀賞として、表彰状と副賞として最優秀賞1万円分、優秀賞3千円分の図書カードが贈呈された。

4 (写真左=前列3名が最優秀賞受賞者)

 同会では、今後10年間、毎年米沢市内の小学校4年生全員に対して、クリアファイルを配布し、感想文コンクールを主催していくことにしている。感想文コンクールを企画した屋代久前理事長は、「米沢で雲井龍雄を知っている人はわずか。まずは雲井龍雄を知ってもらいたいというのが一番。感想文を書くことによって、自分の中に雲井龍雄ができる。30年かかるか、50年かかるか分からないが、全市民が雲井龍雄のことを知ってもらいたいと思っている。」と実施の狙いを述べ、「作品は非常に素晴らしかった」とした。小学校4年生を対象とした理由として、「この年代が人生のターニングポイントになる年齢」だとしている。来年からは4年生のみを対象に、感想文コンクールを実施していくことにしている。
 最優秀賞に輝いた一人、米沢市立第二中学校1年生の佐藤朱榎さんは、「雲井龍雄は米沢の誇り、諦めずに行動したことが一番心に残りました。自分も考え方を変えてみました。」と受賞後の感想を述べた。 

2 雲井龍雄(くもいたつお)は、江戸時代末期から明治時代初期に活躍した「米沢藩幕末の志士」といわれる人物で、薩長土肥を中心とした新政府軍と旧幕府軍の戦いである鳥羽伏見の戦いに端を発した戊辰戦争が起こった際、『討薩之檄』を起草して、薩摩の横暴を暴き、旧幕府軍側である奥羽越列藩同盟軍を束ねる政治的、理論的な政治スローガンとなった。
(写真右=常安寺境内に立つ雲井龍雄の墓)

1 明治維新後は、米沢藩校興譲館の助教、米沢藩を代表して新政府の集議院議員となった。明治3年、東京芝の上行寺や円真寺に「帰順部局点検所」を設け、脱藩者や旧幕臣の処遇を政府に嘆願したが、これが政府転覆を図る企てとみなされ、同年12月に斬首刑に処された。明治22年、大日本帝国憲法発布に合わせて、恩赦により罪が解かれた。雲井龍雄の漢詩は、詩吟愛好家に愛されて吟じられている。雲井龍雄の墓は東京のほかに、米沢市の常安寺にある。令和5年5月、雲井龍雄顕彰会により常安寺境内に雲井龍雄像が建立された。

 受賞者(学校と学年は、令和7年3月時点)
【最優秀賞】
 米沢市立松川小学校4年 近田希望さん
 米沢市立東部小学校5年 相馬幸恵さん
 米沢市立南部小学校6年 佐藤朱榎さん

【優秀賞】
 米沢市立南部小学校4年 色摩琴葉さん
 米沢市立南原小学校4年 管莉央菜さん
 米沢市立上郷小学校5年 手塚侑亜さん
 米沢市立窪田小学校5年 杉原梓恩さん
 米沢市立東部小学校6年 高梨巴瑠さん