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米沢市立中学校生徒、県立高校一般入試出願指導ミスで追試験に

 米沢市教育委員会(以下、米沢市教委)は、3月17日午後に臨時記者会見を開き、市立中学校で県立高校一般入学者選抜(入試)の出願に際して、生徒の志願先の学校の情報を十分に確認せず、誤った指導により生徒の出願が期間内にできなるという事故が発生したと発表した。米沢市で初めてとなる事故に関係者のショックは隠せない。
1 記者会見に臨んだのは、米沢市教委教育長の佐藤哲(あきら)氏、同教育指導部長の山口博氏、同学校教育課長の五ノ井智子氏の3名。佐藤教育長と、山口教育指導部長の2人が事故内容の説明を行った。
(写真左=記者会見で説明する佐藤哲教育長「左」と山口博教育指導部長)

 事故は、国立諸学校(高専など)と県立高校を受験希望だった米沢市内の中学生に対して、担当教員が受検する学校が国立諸学校にあたると認識していなかったため、併願受験ができないと思い込み、当該生徒とその保護者に対して、県立高校との併願受検ができないと伝えたことによる。
 生徒が受検した国立諸学校の合否発表の後、知人から指摘を受けた保護者が併願ができることを知ったという。県立高校一般入学者選抜の出願締め切り日は2月21日で、国立諸学校の合否発表はその後だったことから、締め切りがとうに過ぎていた。生徒は、国立諸学校と県立高校の併願ができたことを知ってショックを受けたという。

 これまでの経緯として、当該校の校長は当該生徒とその保護者に対して謝罪を行い、3月3日に学校から米沢市教委に事故発生の連絡があった。同日、米沢市教委は山形県教育委員会(以下、山形県教委)に報告を行い、3月7日に佐藤教育長が山形県教育局を訪れ、山形県教委の髙橋広樹教育長に経過を報告、追検査(追試験)の対象とすることを要請した。
 これを受けて、山形県教委は本件が中学校側の瑕疵であり、当該中学生・保護者には一切非がないことや、当該生徒の受検先は当初から志望していた学校であることを踏まえ、当該生徒の将来のため救済措置を講じるべきものと判断し、同日に米沢市教委に対して、3月12日の追検査(追試験)の受検を認める旨の回答を行った。当該生徒は3月12日に県立高校を受検(追試験)した。

 事故原因として、進路は(担当教員、生徒、保護者)3者面談で決定し、担当教員が一覧表にまとめるが、希望をすべて記載する様式になっていなかった。生徒は国立諸学校を第一希望に、第二希望を県立高校にしていたが、第二希望を入れるスペースがない様式だったため、第二希望である県立高校の(受検希望の有無を)確認することが抜けた。担当教員は一人で取りまとめを行っていた。担当教員は思い込みではなく、周りに相談しながら進めていくべきだったとした。
 佐藤教育長と山口教育指導部長は、担当教員の認識不足や、校内進路指導委員会での確認が不十分さ、さらに組織としての業務推進や点検確認体制が不十分だったと述べた。米沢市教委は3月13日朝、臨時小中校長会議を開催し、本件の情報を共有し、進路指導に係る事故防止の徹底について指導した。今後、中学校校長会ではどのような対策が必要か検討するほか、国立諸学校に関してきちんとした情報を取り寄せて、受検希望する高校を取り纏める様式も保護者も含めた複数の目で点検する様式に変更するなどを検討していくとしている。
 また事故の背景に、国立諸学校には高等専門学校、国立大学付属などがあり、所在地、学校によって出願手続きが様々あり、それらの出願手続きを経験している先生はそれほど多くないという。さらに出願方法が多様化し、学年としてチェックできなかったことも災いした。

2 担当教員は、今回の事故に関して非常に反省している。3月11日の段階で、米沢市教委として担当教員への聞き取りと指導を行ったが、担当教員に対する懲戒は、山形県教委と相談し、現時点では未定である。
(写真右=陳謝する佐藤教育長と山口教育指導部長)
 今回の臨時記者会見となったタイミングは、3月16日に卒業式を終え、3月17日に県立高校一般入学者選抜の結果発表が行われたタイミングによるとした。(置賜地方の高校の発表時間は、3月17日午後2時〜4時)