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高畠町は、2月16日午前、同町職員が官製談合防止法違反等の疑いで山形県警察に逮捕され、同日午後2時から6時間にわたり役場内の家宅捜査を受けた。
(写真右=高畠町役場)
これを受けて2月17日午前10時から役場内で記者会見を開き、1時間余りにわたって事実内容の説明と質問に答えた。記者会見に臨んだのは、髙梨忠博町長、深瀬吉弘副町長、青木睦(まこと)建設課長の3名。
はじめに、髙梨忠博町長が「法を守るべき職員がこのような事件を起こし誠に遺憾であり、大変に重大に受け止めています。全容解明のため警察の捜査に全面的に協力し、事件の事実関係を確認のうえ厳正に対処してまいります。このような不祥事が二度と起こらぬよう、職員の綱紀粛清と服務規律の厳守に努め、町政への信頼回復に向けて全力で取り組んでまいります。」と述べ、頭を下げた。続いて、深瀬副町長が事実内容を説明した。
(写真上=冒頭、お詫びと町政信頼回復に向けて決意を述べる髙梨忠博町長:真ん中、深瀬吉弘副町長:右、青木睦建設課長:左)
逮捕されたのは、同町建設課スマートIC・道路河川係長の小梁川守(こやながわまもる)容疑者(男性、49歳)で、容疑は官製談合防止法違反及び公契約関係競売入札妨害。同町が行った橋梁補修設計業務の指名競争入札において、落札した設計会社の明光技研株式会社(南陽市西落合)代表取締役髙橋則雄容疑者に対し、秘密事項である予定価格の金額などを教えたという容疑。
小梁川守容疑者は、平成6年4月1日に高畠町役場に入庁し、建設課を皮切りに、上下水道課に5年、建設課工務グループ1年、都市整備フループ7年、東日本大震災時には山元町に1年間派遣されたほか、その後は建設総務係2年、平成29年4月1日、建設課道路河川係長、令和6年4月1日建設課スマートIC・道路河川係長に就任した。業務態度はまじめだったとしたとしたが、過去に2回、公金の支払い遅れなどで懲戒処分を受けたことを明らかにした。
同町は昨年11月1日に、橋梁の法定点検で判定Ⅲの診断を受けた町内5か所の橋(川合橋、上奈良坂橋、中奈良坂橋、入水橋、立林橋)を対象にした防護柵交換、排水管交換、上部工床版などの一般図作成、施工計画の策定に関する橋梁補修設計業務の一般指名入札を行った。入札には、(株)光南設計、新和設計(株)、明光技研(株)、(株)横山測量設計事務所の4社が参加し、高畠町予定価格1,474万円(税別)に対し、明光技研(株)が落札率98.4%の1,450万円(税別)で落札し、同年11月5日に高畠町との間で請負契約を結んだ。請負期間は、昨年11月6日から令和7年3月10日までとなっていた。
深瀬副町長は、「動機など詳しい情報については不明」と述べ、小梁川守容疑者と明光技研(株)との交友についても、「町としては認識していない」とした。小梁川守容疑者は、平成19年から同26年にも建設課に在籍しており、建設畑が長く、現在の仕事は道路や河川の維持管理、除雪関係など、一部担当を持ちながら業務に当たっていた。長く建設課に在籍している理由として、「土木技師として技術的能力を買われて採用されたことで、建設、上下水道などが結果的に長くなった。町としては、「技術系が足りないため、公務員としてコンプライアンスなどを徹底し、不正な行為に至らないように指導してきた」と述べたが、「技術系職員は技術系セクションに在籍せざるをえない事情があり、これが業者との癒着に繋がったのではないか」との見方を示した。
一方、高畠町での入札に至る手順は、担当者は設計金額を積算し、担当係長、課長補佐、課長、財政課長、副町長を経て、最終的に町長が予定価格の設定を行い、予定価格は封筒に糊付けし封印後、副町長が鍵をかけた机に入札日まで保管する。入札当日、副町長が会場に持参して、入札後に開封して入札者らに知らせる。したがって、その過程で係長である小梁川守容疑者が、設計金額を知ることができる立場にいた。また髙梨町長が就任してからは、設計金額と予定価格は同一だったと説明した。
高畠町の入札で、明光技研(株)が入札に参加したのは令和4年(道路の設計業務で契約に至る)1件と今回の計2件となっている。明光技研(株)では、概ね業務が終了しているので最後まで設計業務ができるのか、町として確認するという。
再発防止策は、「現在、警察による捜査中だが、のちのち、何故、今回の事件が起きたのかを検証し、他自治体の状況を見ながら早急に態勢を整える」と述べた。高畠町では、警察の捜査の進展を見ながら、懲戒処分に関する委員会で審議が行う。明光技研(株)の入札参加資格に関しては、高畠町の入札ルールに照らして早急に検討する。
(写真右=陳謝する髙梨忠博町長ら)
高畠町役場では、2月17日午前、係長以上の職員を集めて髙梨町長が訓示を行った。