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米沢市松が岬公園南西の堀に架かる菱門橋が昨年12月21日夜間に発生した損壊によって、現在、通行できない状況が続いている。同橋は上杉雪灯篭祭り、上杉祭り、桜のシーズンなどの際には多くの観光客が訪れ、同橋を背景にした写真撮影で人気スポットとなっている。
そのため、米沢市内の経済、観光、上杉神社周辺の4団体代表が、1月20日、米沢市役所において、同橋の所有者である米沢市の近藤洋介市長、相田克平議長に対して、早期復旧に関わる要望書を提出した。米沢市側からは、ほかに産業部長、建設部長、観光課長らが同席した。
この日、要望書を提出したのは、米沢商工会議所会頭の加藤英樹氏、米沢観光コンベンション協会会長の小嶋彌左衛門氏、上杉松岬両神社信仰会会長の内藤文徳氏、上杉文化エリア懇話会会長の大乗寺真二氏で、冒頭、大乗寺氏から近藤市長に対して要望書を手渡した。
要望書では、菱門橋の早期復旧を要望し、その理由として、
①菱門橋は上杉神社を観光するお客様の回遊ルートになっており、消費拡大のための重要な橋である。
②桜の名所である松が岬公園にあり、4月には多くの観光客が訪れる場所である。
③上杉神社は、米沢市の観光の中心であり、上杉神社の景観が損なわれることで米沢市全体の観光消費が失われる。
の3点を挙げている。
大乗寺会長は、「菱門橋は松が岬公園の観光スポットのナンバーワンを争う良い場所であり、観光米沢の拠点の一つ。1日も早く元のような素敵な橋に戻していただくよう宜しくお願いします。」と挨拶した。
近藤市長は、「12月21日に菱門橋が突然崩落し、大変にショッキング。怪我をされた方がいなかったことは不幸中の幸いだった。12月23日にコンサルティング会社に一次調査を依頼し、現在、復旧に向けた施工方法やスケジュールに関して聞き取り調査中。(同橋は)松が岬公園の象徴的、極めて重要な観光施設であり、復旧を急ぐべきだと考えている。」と述べた。しかし、「現在の建築基準に合致するには建て替えが必要」との見通しを述べ、早急に復旧しなければならないという大前提で作業を進めていくが、「景観、デザインに配慮し、施工に当たって旧橋の撤去と水抜きなど、相当の時間とかなりの費用が予想される」との見通しを示した。
相田議長は、「当局側から第一報の報告を頂いた。今週開催の産業建設常任委員会で詳しい説明をもらいながら、早く架けたいという気持ちは共有している。旧NHK送信所の整備、座の文化伝承館の修繕を含め、周辺で新たな魅力を作っていくよう(橋作りに)活かしていくべきという声がある」と述べた。
内藤文徳氏は、菱門橋が米沢の子供たちの写生大会の際に選ぶ場所としてナンバーワンであることを紹介し、「子供たちのこの橋に対しての思いは、自分たち以上の評価を持っている」として、「これからの子供の夢を壊さない形にするのが私たちの使命である」と話した。
近藤市長は、具体的な設計などが出た段階で、市としてクラウドファンドの募集をかける意向も示した。近藤市長からは、この日、いつまでに橋の復旧を行うのかという具体的な復旧スケジュールの話は出なかった。