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米沢市立病院職員、自分の子に暴行・傷害容疑で逮捕




 米沢市は、6月26日、米沢市立病院に勤務する同市職員が暴行・傷害で同日に逮捕されたと発表しました。逮捕されたのは、米沢市立病院事務局医事課主任の加藤亮輔容疑者(42歳、米沢市在住)です。
 逮捕を受けて、6月27日、米沢市立病院は記者会見を開き、同病院の渡邊孝男事業管理者らが事件の概要や今後の対応などについて説明を行いました。

 加藤容疑者は6月19日午後8時30分頃から同45分頃、米沢市内の駐車場や路上等において、自分の子供(女児)に対し、顔面等を複数回殴打する暴力を振るい、全治約1週間の顔面打撲を負わせた容疑が持たれています。鼻血が出たことから、午後10時10分過ぎ、母親とともに米沢市立病院救急外来を受診し、その際、診察した小児科医師には、「父親に叩かれた」と述べたということです。当直の医師は怪我の程度は軽度と考え、状況が変わった場合、耳鼻科の受診を勧めました。
 6月20日、加藤容疑者から上司(医事課長)に、「6月19日に自分の子供を殴り、鼻血が出て米沢市立病院の救急を受診したが、医師からは問題ないようだが心配なら耳鼻科を受診するように言われた」と報告があり、上司は容態について心配であれば耳鼻科を受診するように助言しました。加藤容疑者は子供を殴った理由として「腹が立った」と述べたということです。
 加藤容疑者は、当日は1日年休を取得し、同日午後、上司に「置賜総合病院でCT等の検査を行ったが問題なかった」と電話で報告しました。6月21日から同25日までは、通常通り勤務を行いました。
 6月26日朝、加藤容疑者より「年休を取りたい」との電話が入り、夕方、米沢警察署から逮捕の連絡が入りました。
 渡邊孝男事業管理者は、「全治1週間というのは置賜総合病院の判断と思われる」と述べ、救急外来の当直医師については、「子供も活発に動いており、深刻な事態にあるとは判断しなかった。マニュアルに従ってきちんと耳鼻科の受診を勧めた」と述べ、事件の全容が解明されて児童虐待に当たるということになれば、医療機関として児童虐待を見逃さないよう、関係する機関と適切な対応をする。もう一度、肝に銘じていく。」と述べました。
 米沢市立病院は、今後の処分について、本人から事情を聞いた上で米沢市懲戒等審査委員会に諮問し、その答申を受けて処分を決定する方針です。
 中川勝米沢市長は6月26日、「このたび発生しました市職員による暴行・傷害事件につきましては、決して許されるものではなく、極めて残念であり、怪我を負われた方、また、市民の皆様に深くお詫び申し上げます。今後、このようなことが再び起きないよう、市民の皆様の信頼回復に努めていきます。」とコメントを発表しました。

(2019年6月27日21:15配信)