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令和8年度南陽市一般会計予算案186億5千百万円、過去最大に

1 南陽市は、2月20日、令和8年度当初予算案の概要について記者会見を開いた。一般会計の当初予算額は186億5,100万円で、前年度比+14億4,100万円、率で+8.4%の伸びとなり、昨年を上回る過去最大の予算編成となった。
(写真右=新年度予算を説明する白岩孝夫市長)
 白岩孝夫市長は、過去最大になった理由として「防災・減災対策やまちづくり事業に加え、人件費や物価高による行政コストの増加により予算規模が増加した」とした。また白岩市長は、予算編成で重点を置いた内容として、「学校給食費の無償化」、「宮内地区防災拠点避難地整備事業」の2点をあげた。

 歳入では、市税は賃金上昇による個人市民税の増収を見込みから、前年度を2,867万円上回る36億7,400万円(前年度+0.8%)、地方交付税は、前年度交付実績や地方財政計画などを勘案して、前年度を3億3,200万円上回る49億8,200万円(同+7.1%)を計上した。国庫支出金は、前年度比3億7,033万円上回る26億2,318万円(+16.4%)。
 市債は投資的経費の増により、前年度を3億8,120万円上回る10億8,520万円(+54.2%)と大幅に伸びた。歳入全体に占める市債の構成比は5.8%と、前年度の4.1%から1.7%減少。ふるさと納税は、前年度比4億9,972万円増加の15億565万円(前年度+49.7%)の見込みだが、お米の確保が課題。

 歳出では、人事院勧告により人件費については、前年度を8,581万円上回る30億1,972万円(前年度比+2.9%)と増加した。扶助費は、障害福祉サービス費、児童措置委託料の増加などにより、前年度を1億3,596万円上回る36億4,965万円(+3.9%)。投資的経費は旧中川中学校解体工事や旧宮内公民館解体工事などにより、普通建設事業費が前年度を2億6,901万円増の14億3,506万円(+23.1%)。
 維持補修費は、市道除雪委託料が前年度を1,055万円上回る2億7,000万円(+4.1%)となるなど、前年度比1623万円増の3億3,347万円(+5.1%)を計上した。物件費は、ふるさと納税ポータルサイト委託料や小中学校の給食材料費代の増加などにより、前年度比5億9,908万円増の30億3,933万円(+24.6%)を計上した。

2 一般会計に関する主な指標は、経常収支比率は、0.5%悪化して96.0%に、実質公債費率は、0.2%減少して13.6%程度、将来負担率は6.4%減少して101.6%となる。また市債残高は3億1,547万円減少(△2.3%)の135億1,748万円(年度末見込)で、うち臨時財政対策債は32億1,966万円。(※地方交付税の財源不足の対処するため、地方公共団体が借金を行い(市債を発行)、後年度に国がその全額を地方交付税で措置するもの)
(写真上=南陽市役所)

 主な施策では、第6次総合計画の基本理念や、市民の安全・安心、物価高対策、子どもを産み育てやすい環境整備、地域を支える人材や産業の育成などの取組を進めるための予算措置を行い、市民の暮らしと安全を守り、生活に直結する事業を最重要施策に位置付けた。
■ラーメン課R&Rプロジェクト10周年記念事業 予算額375万円(継続)
 ラーメン課創設10周年を記念したイベントを開催、ラーメンを主役とした地域活性化を進める。
■HPVワクチン接種の啓発と推進 予算額2,547万円(継続)
 市独自で実施の男性への任意接種費用の助成を継続する。
■なんよう健幸ポイント事業 予算額 4,849万円(継続)
 なんよう健幸ポイント事業を拡大、新たに1,000人募集する。前年度は1,500人の実績、令和8年度は2,500人へ。
■認定こども園赤湯幼稚園の整備と医療的ケア児の受け入れ 予算額1,353万円(新規)
 保育機能の向上を図るとともに(1,168万円)、医療的ケア児(184万円、定員1名)を受け入れる。
■獣害防止対策と捕獲活動の強化 予算額1,339万円(継続)
 人と野生動物との棲み分けを図る緩衝帯整備(中川地区で約3.5ha)や不要果樹の伐採・藪の刈払いの支援、電気柵設置など。
■配合飼料高騰対策緊急支援事業 予算額 1,823万円(新規)
 畜産農家の営農継続と生産基盤の維持・強化として、配合飼料の高騰に対して支援を行う。
■廃校(旧荻小学校)を活用した複合施設運営への支援 予算額224万円(新規)
 地域活性化と雇用創出のため、学校を購入した運営事業者への補助。
■産業団地整備事業 予算額 392万円(新規)
 新たな産業団地の整備に向けた、候補地の地質調査など。
■市道六角町富貴田線の整備 予算額 2,795万円(継続)
■住宅購入資金事業 予算額 2,965万円(継続)
 子どもを養育する世帯や45歳以下の夫婦を対象に、市内の宅地を購入し、住宅を建設する際に、市独自の支援として50万円を支給。
■花見町古堤水辺空間の整備 予算額 7,504万円(継続)
■GIGAタブレットパソコンの整備 予算額 1億2,785万円(新規)
■学校給食費無償化事業 予算額 1億7,121万円(新規)
 小中学校に在籍するすべての児童生徒を対象に、給食費の無償化を行う。令和8年4月1日現在、小学生1,271人、中学生687人が対象となる見込み。
■宮内地区防災拠点避難地整備事業 予算額 2億3,409万円(新規)
 旧宮内公民館を解体し、災害発生時に避難できる施設、会議やイベントを開催できる施設の建設を行う。
■結婚推進事業 予算額 186万円(継続)
 南陽市は、これまで500数十組を紹介し、うち数十組が成婚に至った。これまでは結婚推進アドバイザーでお見合いを行ってきたが、今後はマッチングアプリでの結婚の推進を図る。人口減少抑制の取組として、広域的な自治体間連携(山形市、上山市など)を図り、結婚を望む男女の出会いの可能性を高める。マッチングアプリの使い方を若い人に紹介していく。
■文化財保護 予算額 202万円(新規)
 江戸時代後期に活躍した元中山地区出身の名刀工、水心子正秀の生誕地の標柱が老朽化しているため、新たに名称碑と説明看板を整備する。
■地域クラブ活動の推進 予算額 628万円(新規)
 中学校部活動の地域展開に伴う、団体への指導者謝金や事務局員の人件費など。

 令和8年度南陽市一般会計当初予算案、3月補正予算は、令和8年3月定例会に上程される。今年7月に行われる南陽市長選挙への立候補の有無に関しては「熟慮中」とのみ答えた。