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竹田 歴史講座

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南陽8ミリクラブ、ふるさとの刀匠を映像制作、上映会へ

3 南陽8ミリクラブ(曽根原力 会長)は、昭和52年にクラブ結成以来、郷土を題材に学習映像教材の制作活動を行っている。これまで制作した作品数は77作品にわたる。今年9月下旬に開催された令和5年度全国自作視聴覚教材コンクールにおいて、南陽市鍋田地区で江戸時代から続けられている「鍋田念仏踊」を題材にした「ふるさとの民俗芸能 でんでこ舞」の作品(令和4年制作)が「優秀賞」に輝いた。
(写真右=南陽市鍋田地区で続く鍋田念仏踊)

1 今年度は、南陽市が生んだ唯一の刀工「水心子正秀」(すいしんしまさひで)を題材にしたビデオ「ふるさとの刀匠 水心子正秀」を制作した。水心子正秀は幼名を三治郎といい、現在の南陽市元中山の諏訪の原で生まれ、その後に赤湯に移り住み、刀づくりを習得した。
(写真左=烏帽子山八幡宮で水心子正秀の刀を撮影中)
山形城主であった秋元家のお抱えの刀工となり、江戸後期に「新々刀」の祖として、我が国有数の刀工の一人に数えられている。正秀は多くの書を残し、百人を超える門人を育てた教育者としても優れた素質を持ち、南陽市の烏帽子山八幡宮参集殿前に顕彰碑が建立されている。しかし、南陽市民にはほとんど知られておらず、生い立ちや刀工としての功績を紹介することをねらいに作品が制作された。

2 同クラブでは、水心子正秀が残した功績を広く地域の人たちに知ってもらい、関心を持ってもらう目的で、完成記念の上映会と講演会を12月10日13時30分からシェルターなんようホール(小ホール)で開催する。上映時間は20分で、その後、講演1「日本刀づくりと日本刀の魅力」と題して山形県唯一の刀工の上林恒平氏(山形市長谷堂在住)、講演2「水心子正秀を語る」と題して、水心子正秀研究の第一人者である 布施幸一氏(元最上義光歴史館館長、山形市在住)がそれぞれ講演を行う。ほかに会場では、烏帽子山八幡宮が所蔵する水心子正秀製作の刀(南陽市指定文化財)を展示するほか、解説パネルを展示する。(写真右=山形県唯一の刀工の上林恒平氏の工房)
 入場料は500円で、シェルターなんようホール、8ミリクラブ会員より購入可能。
問い合わせ 南陽8ミリクラブ事務局 渡部俊一さんまで。 携帯090−4887−1084