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竹田 歴史講座

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米沢桜の名所へ、「ようざん桜の杜」協議会設立総会



youzan1 米沢市内には松が岬公園や松川河畔堤など桜が楽しめる場所がいくつかあるものの、規模、咲きぶり、整備状況が市民の期待にそぐわず、また年々桜の衰えが目立つ状況になっています。上杉家第17代当主の上杉邦憲氏がその状況を心配し、一般社団法人霞会館にお声をかけた結果、桜の苗木200本が贈呈されることになりました。
 これを機会に、新たな桜の名所、仮称「ようざん桜の杜」を整備し、既存の桜公園の桜の保護、環境整備などに協力しながら植樹を行い、市民が憩える桜の名所を目指す仮称「ようざん桜の杜」協議会設立総会が9月19日、すこやかセンターで開催されました。(写真上)   
 呼び掛けたのは、中川勝米沢市長、仮称「ようざん桜の杜」協議会仮準備委員の種村信次氏(米沢信用金庫相談役)です。
 同設立総会には、米沢市、上杉家、観光、マスコミ関係者ら20名が出席しました。はじめに種村信次氏が挨拶を行い、「会員を増やし市民の力を借りて、この事業を成功、発展させていきたい」と述べました。中川勝米沢市長も「鷹山公ゆかりの里に桜の名所を整備していきたい」とし、鷹山公を改めて顕彰していく場としていく考えを述べました。

 議事では、はじめに会則の制定を行い、理事、監事を選任し、会長に種村信次氏、また副会長には太田政往氏(米沢商工会議所建設部会長)、及び小川正昭氏(米沢観光コンベンション協会専務理事)、事務局長は高橋伸一氏(米沢市農林課長)が会長の指名を受けました。
 今後、理事会を開催して事業、運営方法などについて検討していくことにしていますが、米沢市の構想としては、米沢市西部にある斜平山(なだらやま)のふもとに位置する愛宕地区は、鷹山が雨乞い祈願や籍田の礼を行った地であり、上杉家とゆかりの深い地区となっていることなどから、市民や米沢市を訪れた人たちが未来にわたり、楽しみ憩うことができる米沢市の桜の名所を目指します。仮称「ようざん桜の杜」公園は、今後、米沢市が関係者と協議して決定しますが、旧愛宕小学校跡地、その上の斜平山山麓、愛宕山・地蔵院公園などを予定しています。

yozan2 桜の植樹や更新は、米沢市が主体となって行い、植樹や維持管理などには多くの市民や団体、企業にも協力を求め、結婚記念などの種々の記念植樹などにも取り組み、官民一体となって推進して、未来にわたって良好な景観を守っていくことにしています。
 平成30年度は、上杉家に関係するざまざまな記念の年にあたるため、「上杉メモリアルフェスタ事業」の一環として、愛宕地区と、敬師の里である山上地区関根の普門院に桜を植樹します。
(写真左=旧愛宕小学校の地に咲く桜、平成29年5月3日撮影)

 愛宕地区への植樹(新植)は、一般社団法人霞会館からの寄贈200本を希望(平成29年度〜、但し平成30年度は20本)、岐阜県本巣市からの寄贈 淡墨桜5本(平成30年度)、兵庫県養父市からの寄贈 樽見の大桜5本(平成31年度)、一般財団法人ワンアースからの寄贈 希望の桜1本(平成31年度)、有志団体及び企業からの寄贈100本(予定、平成30年度〜)などです。また、山上地区関根の普門院には、平成30年度に愛知県東海市より淡墨桜5本が寄贈されました。

 9月23日(日)午前10時から、旧愛宕小学校跡地(米沢市古志田町2332)で、上杉邦憲氏による記念植樹、碑銘「ようざん桜の杜」の記念碑の除幕式を開催します。また10月21日(日)午前10時から(予定)、旧愛宕小学校跡地、愛宕羽山両神社周辺で、市民による桜の植樹を実施します。

(2018年9月19日20:55配信)