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4月21日

米沢市新文化複合施設 当初予定地断念

 米沢市の(仮)新文化複合施設を巡ってポポロビル入居者の移転交渉が難航し、市は同所への建設を断念した。20日、議会全員協議会で説明し、ポポロ西側の「まちの広場」に変更し、平成27年5月のオープンをめざす意向を示した。ただ、5月の臨時議会補正予算のメドは立っておらず、計画の白紙や延期も検討しなければならない事態もありえそうだ。基本設計から実施設計に入るこの時期、入居者の移転という基本的な問題が解決されていなかったという、行政の詰めの甘さに、市民や議員らも不満を抱いており、安部三十郎市政始まって以来、最大の試練を迎えている。

 市は中心市街地活性化基本計画事業の一環としてポポロを解体し、平成26年度に新文化複合施設の完成を目指していた。再三にわたって議員らから懸念されていた入居者の移転交渉がこの時期に到っても解決していないという不手際に、市は国からの都市再生整備計画事業(旧まちづくり交付金)の期日に間に合わすため代替案を発表した。都市再生整備計画事業は交付期間が3〜5年という"期限付き"で、26年度中に完成しなければならず、完成年度から逆算すれば、来月の臨時議会の承認が必要条件となっている。

 20日の議会全員協議会で、安部市長は「最善の策はポポロに建て一体化した整備。ギリギリまで交渉を行ったが、残念な結果になってしまった」と謝罪。議員から3月議会で問題の所在を明らかにしなかった市当局に対しての不信感が吹き出し、計画の白紙や延期などが要求された。市は「ご理解頂けるように努めたい」と繰り返すだけで、建設は進める強気な姿勢が目立った。

 議員らは強硬な市長の判断に「国からの補助金ではなく、市民にとって一番良い選択肢がある」とし、ほぼ全会一致で反対する考えだ。市は、すでにポポロ用地の地質調査900万円、基本設計費1200万円を支出しており変更により、ムダとなった。また、補正予算が否決されれば安部市長の目玉事業となる"夢の図書館"が水泡に帰する可能性がある。

 交渉は所有者と入居者間で行われてきたが、市としてはこれまで3回にわたる文書を送付し、昨年12月には安部市長自らが入居する店舗の本社へアポイントなしで訪れたが、門前払いだったという。

 移転交渉は何とかなるという安易さから今回の事態に至った。市のずさんな取り組みを招いた結果である。

アンケート調査「計画の中止」5割強

 インターネットによるアンケート調査では92人から有効回答得た。約半数以上の50人が「計画そのもの中止」と、今回の件で大きく市民の考えが変わってきている。また、現行案の「ポポロに建設」は14票、まちの広場を含めた「代替地への移転も仕方ない」が13票となった。

 強硬姿勢の安部市政に強い不満や反発を抱く市民が増えてきている。