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霜月俳句会
米沢俳句会
古道や逝きし人偲び落葉踏む 石口達郎
木枯しや木々の間透きて隣家の灯 磯部知子
屋根ごとの松を残して紅葉山 伊藤 勉
独り居の用心有りて北塞ぐ 小川孝子
そよ風にからからころと落葉降る 神原省治
なれぬ旅つかれを癒すもみじ宿 木村正子
理に負けて情にも負けて木の葉髪 佐々木昭
切れぬやう占ひながら柿を剥く 佐々木泰子
昃(ひかげ)れば一気に暮るる暮の秋 佐々木清子
秋の雲世のしがらみを抜けられず 佐藤和雄
雪囲い男結びは凛として 佐藤君子
広島の友来る前に障子貼る 高橋寿子
冬めくを言訳として過ごしをり 田中寛子
ソフト帽揺らし帰路ゆく冬の雨 足沢 聡
枯野路や刈田へ落ちし鷺(さぎ)の影 永井しげ子
初雪や山に白馬の騎士描く 濱田洋子
静寂野輝きゆるる芒(すすき)の穂 原田芦雪
茶の花の垣根に映える里の景 渡部美知子
(2017年11月23日18:40配信)