![]() |
如月句会
米沢俳句会
立春や窓雪三日なきままに 石口達郎
冬温し一声発し猫過る 磯部知子
しろがねの壁を重ねて山眠る 伊藤 勉
早々と雪間の土手に蕗の薹 小川孝子
三猿と言う訳いかず睦月過ぐ 神原省治
左義長や差出す餅の片焦げに 木村正子
白鳥の舞ふ三番叟カメラ追ふ 佐々木昭
幼な子の風邪に折り紙だまし舟 佐々木泰子
連日のジャンプに湧くや樹氷林 佐々木清子
雪降らず除雪のダンプ手に余す 佐藤和雄
玄関に母の活けたる梅一輪 佐藤君子
立春や山肌淡く光りをり 高橋寿子
立春の文字と外とを見くらべて 田中寛子
寒釣りや鉄橋渡る列車音 戸田三郎
暖冬と言へどいつしか雪を積む 足澤 聡
余寒なお斜平山に遊ぶ雲もなく 永井しげ子
雪晴間妻への謝念言ひそびれ 原田芦雪
寒明けにほっと一息明日迎ふ 渡部美知子
平成28年2月20日(於)西部コミセン
(2016年2月23日 11:15配信)