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朝焼けの空にぽっかり盆の月 石口達郎
初蝉や今朝逝きし人惜しむかに 磯部知子
俳句とは妙な言葉や夏暑し 小川孝子
初蝉の耳奥にしむ厨かな 神原省治
猛暑なる草の匂ひの手を洗ふ 木村正子
かたまりて図鑑を覗く夏帽子 佐々木昭
炎天へ踏み出す決意水一杯 佐々木清子
大空をたたんで仕舞ふ夏布団 佐藤和雄
戦場が飛び込んで来る茶の間かな 佐藤君子
時移り汗水止まず水求む 足澤 聡
月影を露とまろばせ蓮の花 永井しげ子
洪水や青田を泥の海と化す 濱田洋子
蝉鳴ける広島長崎きのこ雲 原田芦雪
茄子馬の脚が背に抜け盆終る 山口雀昭
令和4年(2022)8月27日(土)
米沢市西部コミセン