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【インタビュー】 新米沢税務署長 高橋忠信氏に聞く

 令和8年7月15日に米沢税務署長に着任した高橋忠信氏に、新署長として抱負や税務行政全般について聞いた。(インタビューは、成澤礼夫)

1ー高橋署長のご出身はどちらですか?どのようなまちですか。
高橋氏 私は昭和46年生まれで、出身は福島県会津若松市です。そこには高校卒業まで住んでいました。会津若松市は、福島県の中では、人口規模が福島市、郡山市に次いで3番目に大きなまちであり、人口は10万7千人ほどです。
 江戸時代、保科正之公が山形城からこの地に移り、会津藩松平家の祖となりました。戊辰戦争後は、現在の青森県に斗南藩として移封されましたが、その後、多くの家臣が会津若松に戻ってきたという歴史があります。

ー会津若松市は、米沢同様に城下町で藩校もありました。会津若松の市民の精神性はいかがですか。
高橋氏 会津若松には日新館という藩校があり、藩祖保科正之公が唱えた10の家訓があります。その中の一つが、「ならぬことはならぬ」というものです。今も「会津っこ宣言」として受け継がれてきています。厳しいながらも子供を皆で育てていくという考えは、すごく良い考え方だと思います。

ー食べ物では、ラーメンやソースかつ丼といったものが有名ですが、それを参考に米沢の秋まつりでも「丼どんまつり」としてDNAをいただいております。

高橋氏 ほかにぜひお勧めしたいのが会津若松の日本酒です。会津若松には、現在、酒蔵が12もあり、もっとも古い酒蔵は寛永20年(1643)に創業です。藩祖保科正之公が会津城主になった年です。是非、それぞれ個性のある日本酒をいろいろと試して頂きたいと思います。

ーどうして、税務署関係の仕事をすることになったんですか。
高橋氏 国税局に入ると、給料をもらいながら税務大学校で学べるという恩典があります。そこで国家公務員試験を受けて国税局に入り、税務大学校で1年間学びました。

ー前任地ではどのようなお仕事をされていましたか?
高橋氏 仙台国税局の情報システム課に勤務していました。仕事の内容は、東北各地にある税務署のセキュリティ管理やインフラ整備を行うというものです。そこには1年間勤務して、私にとっては税務署長として初勤務となりますが、米沢に赴任しました。

ー米沢税務署長の就任にあたって、職員の皆様にはどのような訓示をされましたか。
高橋氏 幹部にお話したことは、まずは「職員同士のコミュニケーションを多く図りましょう」ということです。お互い同士が何でも言える職場環境が大切です。コミュニケーションを充実させることで、風通しの良い職場環境となり、仕事も円滑になると考えるからです。そのような環境を作るというのが私に与えられた大きな責任かと思います。若い職員が上司に対して、自然とボトムアップできる環境が仕事へのモチベーションや心理的安全性にもつながることです。

ー米沢税務署長としての抱負をお聞かせ下さい。
高橋氏 税務署長として為すべき仕事は、国税庁全体として取り組む方針に基づき、それをスムースに現場で適用することだと理解しています。国税庁は、「納税者の利便性の向上」、「調査・徴収事務の効率化・高度化等」、「事業者のデジタル化促進」の三本柱を掲げています。
 いま日本社会全体として、「キャッシュレス」を進めていくという流れにあります。特に今年は、「e−Taxのオンライン利用率の向上」と「キャッシュレス納付の利用拡大」が大きな目標となっています。私の抱負として、商工会議所、地方団体、金融機関、米沢法人会、米沢間税会、青申会をはじめとして、各種の税務関連団体の皆様のご協力を頂きながら、取組を進めていきたいと思います。

ーその取組の中で、具体的な目標値があれば教えてください。
高橋氏 「キャッシュレス納付の拡大」で言えば、令和8年3月末における国税全体でのキャッシュレス納付割合の目標値は54%になります。関係団体のご協力を頂きながらさらに啓蒙を図りながら、一層の拡大を図っていきたいと思います。

ー毎年2月から3月に行なわれている確定申告において、スマホ申告が増えている状況が報告されています。その結果、来年の令和9年からは申告会場を税務署内に移動されると伺っています。
高橋氏 その通りです。スマホでの確定申告がスタートしたのは2019年1月からとなりますが、スマホ申告のやり方をマスターされ、また申告会場まで行かなくても自宅で申告できるという利便性を理解して頂いた結果、翌年以降は申告会場にお出でならない方の割合が年々増えてきましたので、申告会場のスリム化を図ったところです。是非、スマホとマイナンバーカードでご自宅からの確定申告をお願いします。

ー休日はどのような過ごし方をされていますか。
高橋氏 自宅が宮城県にありますので、毎週は帰りません。米沢にいる休日は、歴史のまち米沢の観光スポットや美味しい食べ物を求めて、大いに探索をしてみたいと思います。自分の目で見て、舌で味わって、米沢の魅力を感じていければと思います。

ー座右の銘を何ですか。
高橋氏 江戸時代、越後の良寛和尚が述べたとされる言葉ですが、「おらがおらがの【が】を捨て、おかげおかげの【げ】で生きよ」というものです。入庁して2年目に、上司から教えて頂き、以来、私の座右の銘にしています。

ーご趣味は何ですか。
高橋氏 2年前にマルチーズとプードルのミックス犬を飼い始めました。すごく私に懐いてくれたので、可愛いです。この犬との散歩が何より楽しいですね。今は単身赴任でそれができないのがちょっと寂しいです。

ー高橋署長のご活躍をお祈り申し上げます。
高橋氏 本日はありがとうございました。

【略歴】昭和46年、福島県会津若松市生まれ。平成元年4月、仙台国税局入局。同2年3月、税務大学校卒業。令和7年7月、仙台国税局情報システム課長、同8年7月〜現職。