newtitle

画像04が表示されない
竹田 歴史講座

▲トップページへ戻る

青空みるくセンター代表 伊藤 正俊氏


 米沢市内で宅配を行う青空みるくセンター代表の伊藤正俊氏に宅配の現状について伺った。

ーー会社概要について教えて下さい。

伊藤氏 当社は先代・誠一が昭和30年4月に宅配を中心に「伊藤牛乳店」として下花沢仲町で創業したのが始まりです。当時は主に市東部地区を中心にしていましたが、徐々に宅配が人気を集め、昭和60年頃から市全域にエリアを広げました。

 平成15年に取り扱いが増えたのを機に、現在の万世町牛森に事務所兼倉庫を移転し、地域が空のように青く広がるようにと願いを込め、社名を「青空みるくセンター」に改めました。現在は長井市、川西町、小国町など4つの営業拠点を持ち、個人、法人問わず宅配しております。

ーー宅配(取り扱い)する種類はどのくらいありますか。

伊藤氏 当社の主力である森永の宅配商品だけで約20種類あります。ご注文が多いのは主力商品の「森永カルダス」、そして、「ちょっと贅沢なプレミアムミルク」なども人気を集めています。そのほか、豆乳や豆腐、ヨーグルトなど約50種類、カタログ商品も含めますと、生活用品全般といった豊富な商品を取り揃えています。

ーー宅配のメリットは。

伊藤氏 食生活に偏りが出ると、病気になってしまいます。車がなければ買い物に行けなかったり、うっかり買い忘れてしまったりする恐れがあります。宅配の場合は、朝起きればご自宅に商品が届いている状態ですので、買い物帰りに重たい思いをしなくても済みます。宅配は人のリズムや健康を作る一つのツールなのです。

 当社が取り扱っている森永の商品についてはスーパーなどでは買えない宅配限定商品もあります。なによりも牛乳瓶はリサイクルの王様と呼ばれるように、使用後のビンは、洗浄殺菌して再利用されています。宅配はゴミ排出が少なく、環境にも配慮されています。

ーー宅配の仕組みについて教えて下さい。

伊藤氏 当社の場合は、全国の工場から届いた商品を仕分け、翌日早朝にはお客様のご自宅まで配達しています。製造から最短3日で、新鮮な商品をお届けできるように努力しています。

 エリアごとで配達する曜日は異なりますが、月木、火金のコースの週2回の宅配が基本です。1日換算で3本以上(週21本以上)の宅配本数が多いお客さまに限り、週に3回お届けしております。

ーー品質監理面での工夫している点は。

伊藤氏 特に夏場は暑くなります。しっかりと品質を保ち、新鮮な商品をお届けするため、保冷車でチルド配送を徹底しています。また、お客様が玄関先からお取りになるまでも多少お時間がありますので、保冷牛乳箱に蓄冷剤を入れて品温管理を行う工夫も行っております。

 お客様との距離が近いというのが私たちの望む関係です。お客様の中には一人暮らしのご高齢の方もおりますので、カレンダーをめくったり、ちょっとしたお手伝いもしていますので、なんなりとお申し付け下さい。

ーー今後の目標は。

伊藤氏 地域に必要とされる牛乳屋さんになっていきたいですね。宅配牛乳店のなかには後継者不足で廃業するところも出てきています。その受け皿として、これまで通りに宅配を続けていけるように私どもも頑張って参りたいです。また、牛乳屋としてだけでなく、そして地域に限らず、全国に情報発信できるような牛乳屋になれれば本望です。

いとうまさとし
 昭和27年、岩手県北上市生まれ。県立米沢商業高校卒業後、家業に従事。昭和49年から現職。NPO法人から・ころセンター代表理事。